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2014.12.11 Thursday | category:-

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  医療、介護、予防、福祉サービスにおいて、民と官の望ましいありかたはどのようなものでしょうか。


 この質問は私にとってお答えするにはなかなか荷が重いテーマです。社会保障や税の負担にもつながる根源的な問題であり、高齢化社会の到来の前に私たちが避けて通れないテーマであり、今一番ホットなテーマであります。出来る限り分かりやすくお答えしたいと思います。


 医療については私たちは世界に冠たる国民皆保険制度(保険証1枚あればいつでもどこでも医療にアクセスできる)を1961年以来維持してきています。

そのおかげと言っていいと思いますが日本は世界に冠たる長寿国となっています。一方で保険料の高騰などで保険料を滞納した結果、保険証を持てないひとびとが増え続けていることも事実です。貧困と格差社会の進行によって保険料を払えない世帯が増え特に国民保険料の滞納世帯は21%となっています。約4000万人が加入しているので800万人が滞納していることになります。

 国民保険制度は保険加入者、市町村、国の3者で運営していますが国が国庫負担を1979年の最高時64.2%から2008年には24.3%まで下げてきたこと等からその運営自体が自治体や加入者に重くのしかかっています。2012年、高松市でも国民保険料の値上げが施行されました。国保料の値上げがさらに滞納率を増やし、国保の運営をさらに困難にする可能性を秘めています。以前にも述べましたが香川県はすでに人口減少県となっており、高齢者の絶対数は2025年を待たずに減り始めていきます。このような推計に立って将来の財政設計をする必要があります。制度を破綻させないための応急処置としては国の負担を現在より漸増して行くことにより財政を安定させることが必要です。


 介護は誰が担うのか?という問いからスタートすると昔は家族、嫁という返事が返ってきました。家族介護を社会で担うという崇高な精神で2000年に介護保険制度がスタートして以来12年が経過しましたが現在は介護は①官セクター(国、地方自治体)②民セクター(市場、民間)③協セクター(市民社会、地域、NPOなど)④家族の4者が担っていると研究者は述べています。

 この点は医療と介護の異なっている点です。医療は患者さんが医療保険を使って医療サービスを契約にもとづいて(1−3割の自己負担をして)利用するのですが介護は1割の利用料で介護保険のさだめたサービスを利用するだけでなく民間のサービス、家族の介護など有形、無形の多様なケアを受ける構造になっています。つまり介護保険、介護保険以外のサービスをいろいろな事業者やNPO,ボランティア、家族、地域の共同体から受けるのです。

 一方、介護保険制度は国と自治体、加入者とで運営され利用者が増えれば介護保険料が上昇するという構造は医療保険と同様です。2012年医療保険料と同時に介護保険料は値上げされました。

 私たちが望む介護をどのような料金で誰から受けるのかという問題に「高齢者の住まい」を考えることを通じて迫ってみたいと思います。             

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 みなさん、長い間ご無沙汰していました。このところ毎回記事のアップが遅れていますね。本当に申し訳なく思っています。

さて、今日もまた私が最も好きな飲み物、コーヒーの話題をとり挙げます。私のブログで何度もコーヒーの話題に触れているので興味のある人はそちらも覗いてみてください。

Life-LOG > カテゴリー「コーヒー」<http://life-support.cocolog-nifty.com/lifelonglifelog/cat21642349/index.html>

私は朝から夜まで毎日10杯ぐらい飲むコーヒージャンキーでした。朝起きてコーヒーを切らしていると不機嫌になるくらい。美味しいコーヒーに目がなく、インスタントコーヒーでも文句はいいません。ただ、煎れてからずいぶん時間が経って煮詰まったのは勘弁してください。

そんなコーヒー好きの私でも、以前ここで紹介した「コーヒーでうつ病の予防?<http://cho10.jugem.jp/?eid=373>」の記事を読んでから、適量を心がけています。

コーヒーの摂取量と心筋梗塞リスクの関連性に関して、ヨーロッパ諸国、米国、日本を含む8つの一般住民集団を対象にした11のコーホート研究(総数484,757名、2年間から24年間の追跡期間中に7272の心筋梗塞イベント、1966年から2011年に報告)をまとめて、イタリアのフェデリコIIナプルス大学のLanfranco D'Elia 医師が、メタ解析した結果が、欧州高血圧学会(ESH2012)で発表されたので紹介しよう。

この解析では、コーヒーの摂取量を層別化している。「適量」は日に1杯から3杯、「多量」は日に3杯から6杯、「非常に多量」は日に6杯以上とカテゴリーを3つに分け、日に0杯か1杯をリファレンス群として比較することで相対リスク(RR)を求めている。

結果から述べると、「適量」飲んでいる人は、飲まない人(リファレンス群)に比べて心筋梗塞リスク低下と関連性が示された。相対リスク(RR):0.86、つまり14%のリスク低下がみられていた。

「多量」でも心筋梗塞リスク低下(RR:0.87)傾向を示したが関連の有意性は低かった。「非常に多量」は関連性が示されなかった(RR:1.05)。

しかしながら著者であるD'Elia医師がこの報告で最も言いたかったことは、今回のメタ解析の結果から、コーヒーを飲むことで心筋梗塞リスク上昇にはならず、「適量」なら心臓に良さそうだということだ。

「適量」の結果と違って、「多量」と「非常に多量」のグループは、各々の報告間でかなりばらつきが出ていた。なぜばらつくのか、今回の統計解析に使ったデータ(フォローアップ期間の差、報告された年の違い、性別、国別など)から原因を明らかにすることはできなかった。しかし著者も説明しているが、この統計解析には限界があり、どのようにコーヒーを準備しているとか、どんなコーヒーを飲んでいるかといった要因を標準化できていない。

コーヒーと言っても色々あるだろう。シンプルにブラックもあれば、砂糖を入れる人、ミルクをたっぷり入れる人もいる。最近カフェで多いカフェラテ、カプチーノ、マキアート、ミルクと砂糖のたっぷり入ったものまでコーヒーの範疇に入ってしまう。すると、「多量」に飲めば飲むほど、純粋にコーヒーの影響より添加されている砂糖やミルクの影響が出てくる場合も考えられるだろう。報告毎に結果にばらつきが出ても不思議じゃないと思える。まあ推測の域はでないけどね。

それから最後に、この報告は一般住民を対象にしているため、心疾患の持病、例えば心筋梗塞の既往がある人でどうなのか分からない。まだ否定的に考えている専門家もいるから注意してください。

どちらにしても、至福の1杯なら心臓の健康状態へ影響を与えることはないだろう。

さて、香りのいいブラックコーヒーをこれから頂くことにしよう。
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