超10blog香川県では、「超10(長寿)運動」=「健康で元気に長生きしよう運動」を、県民が力を合わせて実施します!

cho10.jp

超10ストア!

検索

カレンダー

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< March 2012 >>

最新記事

カテゴリー

過去の記事

RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM

スポンサーサイト

2014.12.11 Thursday | category:-

一定期間更新がないため広告を表示しています

-
*ビタミンDの最近の話題

皆さん、更新が遅くなって申し訳ありませんでした。忙しい時期でも定期的に記事を書いていく習慣を身につけないといけませんね。健康生活も同じようなもの、毎日のちょっとした積み重ねが重要なのは分かっているんですけどね。

実は先日、一般向けにビタミンDの講演をしてきました。そこで今回はビタミンDの話題をとり挙げましょう。

ビタミンDの健康に対する考え方はここ5年で様変わりしている。 くる病の治療薬から始まり、身体のミネラルバランスや骨の代謝に関わることから、以前は骨粗鬆症のような骨の代謝疾患の予防効果が注目されていた。しかしながら、最近は骨以外の作用に関心が向いている。

一般的な癌、高血圧症、心血管疾患の発症、脳神経の成長などに関わるという報告から始まり、骨以外のビタミンDの作用が今はホットな話題で、日増しにその重要性が注目されている。さらに、欧米ではビタミンDの不足状態もまん延していることも明らかになり、米国では昨年(2011年6月)にビタミンD欠乏の治療ガイドラインが改訂されました。詳しい内容は私のブログに書いているので興味がある人はそちらをご覧ください。

<b>ビタミンD欠乏症に関する治療ガイドライン</b> <http://life-support.cocolog-nifty.com/lifelonglifelog/2011/06/d-02eb.html>

概略を書けば、乳幼児から高齢者までのビタミンDの推奨摂取量が15μg、上限量は8歳以上で100μgになっている。日本ではどうでしょう。厚生労働省から「日本人の食事摂取基準(2010年阪)が出ています。この基準は2009年(平成21年)に次の5年間の使用目的のために公表されたもので、平成26年まで更に2年間我々が基準にしていく値です。詳しい内容は厚生労働省のホームページに掲載されているのでみてください。

厚生労働省 > 日本人の食事摂取基準(2010年版) > ビタミン(表) <http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4n.pdf>

この中のビタミンDの摂取基準をみると、ビタミンDの摂取目安量は5μgで上限量は50μgである。これは単純にみても推奨量で3倍の開きがある。

欧米のビタミンD欠乏のまん延が日本で見られないからでしょうか?日本でも小規模ながらビタミンDレベルの調査がされていて、2010年の7月に長寿医療研が発表したものである。愛知県内の介護施設に入所している寝たきりになっていない女性435名を対象にビタミンDレベルを調べたところ、8割がビタミンD欠乏という結果だった。これは欧米の結果と変わらなかった。実は日本でもビタミンD欠乏は問題になっていることがわかった。

そして、ビタミンDの最近の報告が気になった。雑誌Journal of Clinical Endocrinology and Metabolismの2012年2月8日付けでオンライン掲載されたオーストリアの報告(Published online before print February 8, 2012, doi: 10.1210/jc.2011-3043)は、日本の長寿医療研の報告と同様の調査対象だった。オーストリアの95カ所の介護施設に入所している平均年齢83.7歳の961名の女性におけるビタミンDレベルと27ヶ月間以内の死亡率の関連性が調べられた。著者のStefan Pilz医師によると、日本と同様でビタミンD不足は、なんと入所者の92.8%に認め、不足している中でもビタミンDレベルを4群で分けると、最も少ないグループの死亡率は、最も多かったグループ(多いと言ってもビタミンDは不足した状態)と比較して1.48倍高かったという。

この結果から日本人でもビタミンD欠乏と死亡リスクに相関がありそうだと推測できる。さらに日本では食事摂取基準の目安量も少ないことを加味すれば、この先2年はビタミンD欠乏が日本中でまん延し続ける可能性もある。

どうすればいいのか?ビタミンDはサンシャインビタミンと呼ばれるように、紫外線によって皮膚で産生される。したがって、ビタミンD不足にならないために日光浴をすることが重要だ。しかし、日本に住んでいると冬場はビタミンDを産生できるだけの紫外線があびられない。4月になれば陽射しも強くなりビタミンDを産生できるようになるだろう。これからの季節は外に出て太陽の恵みを全身に浴びる習慣をつくっていくといいだろう。
-
Q1 現在、在宅医療は、希望すれば誰でも受けられるものでしょうか。     少し見にくくて恐縮ですが図表のように1950年代始めは在宅死が8割台病院死が1割台でした。つまり、家で亡くなることが普通の時代があったのです。  1975年を境に病院死と在宅死が逆転し、最近では病院死が8割台、在宅死が1割台と病院で亡くなることが普通のこととなり、在宅で医療を受けながら旅立つことが少ない状況となっています。 また在宅という言葉に最近は高齢者の施設(特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ケアハウスなど)も含めて考えるようになっており、次の表にあるように純粋に自宅で最後を迎えたのは香川県では1161人(10.9%)となっております。  では何故在宅で最後まで療養することができない時代になったのでしょうか。 再び文字が見えにくくて恐縮ですがその理由の第1は介護してくれる家族に負担がかかるからというものが第1、病状が急変した時の対応に不安があるというのが第2の理由でした。この表に表れていない背景として共働きや核家族で家庭の介護力そのものが弱い、家族の死そのものをもとった経験がないなどが考えられますが そもそも医療従事者の方から患者さんやご家族に在宅医療があるということを積極的にすすめてこなかったということもあると考えられます。  ところが2000年に介護保険制度が始まり、在宅介護を支える様々な人材や施設が整備されてきたことや2025年に団塊の世代が75歳となる時代(地域包括ケアの時代)を見据えて政府厚生労働省は病院から在宅へと療養の場を誘導する政策を取り始めました。  在宅医療を希望すれば誰でも受けることができるような時代がこれから始まろうとしているのです。 Q2 また、「在宅」であるために、家の住環境と家族に求められる意識は どのようなものでしょうか。  ひとりひとりの患者さんの住環境とご家族の状況は千差万別だと思います。エレベーターのないアパートに家族がいないままのひとり暮らしの患者さんもあれば、バリアフリーで車いすで自由に行き来が出来る広さの家に3世代にわたる家族に囲まれている患者さんもあります。このように患者さんの置かれた状況はそれぞれ違いがありますが、誰でもが到達可能な最高水準の身体的、精神的な健康状態を保つことができるよう私たち医療介護の専門家は様々な助言や支援を行いたいと思っています。  ご家族は始めての経験に戸惑い、どのように対処したらいいのか誰に相談したらいいのか悩みます。主治医、看護師、相談員、ケアマネージャーなどにアプローチして頂けたらと思います。
-