超10blog香川県では、「超10(長寿)運動」=「健康で元気に長生きしよう運動」を、県民が力を合わせて実施します!

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2014.12.11 Thursday | category:-

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  2月26日、香川県社会福祉総合センターで在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークの香川大会が開催されました。大会長は在宅診療 敬次郎クリニックの三宅 敬次郎院長。「老いても病んでも我が家で暮らせる地域つくり」をテーマに200人余りの市民、医療介護の関係者が集い討論をしました。

 

 第1部は高松市の在宅診療の現状というテーマで医師を始め歯科、訪問看護、訪問薬剤師、訪問リハビリ、地域連携室の相談員、ケアマネージャー、患者の立場から発言がありました。結論は、在宅で最後まで医療や介護のサービスを受けながら質の高い医療を受けることができる条件は不十分ながらも整ってきているのでもっと市民に在宅医療のことを知ってもらいたい、医療従事者としてもっと積極的に在宅医療のすばらしさを伝えていこう、そのためにお互いの敷居を低くして連携を強めていこうというものでした。


 第2部は徳島、高知、愛媛、香川県の在宅医療の取り組みをそれぞれ代表的な在宅医療の担当医から聞き、今後のあるべき姿を模索しようと言うものでした。今後迎える多死社会(2010年110万人の死亡数が2040年に166万人に増加するが死亡する場所が病院から在宅に変わっていく時代)に向けてどのような準備が必要か、様々な取り組みが発表されました。


 まず第1部と同様に、在宅で終末期を迎えることにどのような意味があるのかなどについて県民、住民を巻き込んだ取り組みが必要であること。例えば、食事が口からとれなくなった時に胃瘻(腹部から胃に穴をあけて栄養を注入する方法)を毎年20万人行っているが本当にそれでいいのか、がんのターミナル状態になった時に家で最後まで過ごすことができるように医療従事者がこれまで以上にお互いの顔が見える連携を強めて患者さんを支える活動が必要なこと、その時に患者の患者会も県下にたくさんボランティアグループがあるので連絡をしてほしいなど様々な意見が出ました。


 住み慣れたまちで住み慣れた家で自分の人生がよかったと思える最後を迎えることができることを目指して県民、市民の一人一人が医療介護の専門家とよりよい姿を模索しようとするすばらしい集会でした。

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<太りすぎの医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくい>

雑誌Obesity[肥満]の1月号にちょっと気になる報告があったんで紹介しよう。

- 太りすぎの医者からダイエットやエクササイズのアドバイスは得られにくい

2012年1月31日 - 標準体重の医者は、太りすぎ(過体重もしくは肥満)の医者に比べ、ダイエットやエクササイズのアドバイスを患者によくするし、肥満の診断も多いそうだ。

「かかりつけ医が自分より太っていたら、肥満の診断はされないし減量のための話し合いもないでしょう」とメリーランド州ボルチモア、ジョンホプキンス大学医療経営学の助教、Sara Bleich博士が話してくれた。

500名のかかりつけ医を調査した報告によると、BMI値(体重[kg]÷身長[m]÷身長[m])が標準の医者は、太りすぎの医者に比べ、肥満患者と減量に関する話し合いをする割合が多かった(30% vs. 18%)。さらに、医者は自分のBMI値と同程度か高ければ肥満と診断する傾向もあったそうだ。

スリムな医者は肥満に関するトピックをとり挙げるだけじゃなく、自分のアドバイスに従うことが妥当だと考えている。自己申告でBMI値が25以下の医者は、自分が適正体重だと思っていて25以上を太りすぎと考えている内容が雑誌Obesityの1月号に掲載された(Obesity, doi:10.1038/oby.2011.402)。

太った医者が減量や肥満に関してなぜ話し合わないのか正確な理由は分かっていない。

「身体を動かせ」や「食べる量を減らせ」なんてアドバイスに効果が無い事を太りすぎの医者は知っているからかもしれない。「効果が無いと分かっているアドバイスはしたくないんだろう」とBleich博士は考えている。

更に言えば、太りすぎの医者は、減量ピルの使用を勧めがちだった。減量手術を勧める割合は今回の報告で調べられていない。

- 私がよければ、あなたもいいよ

もう一つの可能性として、「自分と同様の太りすぎの患者さんを見慣れているため、自分が大丈夫なら彼らも大丈夫だと思う医者がいるかもしれない」とBleich博士は説明する。肥満の医者のアドバイスを患者はどれくらい信頼するものなのか今後調べていく予定だ。

「これは医者の問題であり、自分で何とかしなければならない」とオハイオ州クリーブランド・クリニックの消化器外科医のMatthew Kroh医師はコメントをしている。「肥満は蔓延していて、健康的な専門家でさえも国レベルで増えている肥満の影響は受けている」という。

今回の知見で、問題が更なる問題を生み出していることも示された。「患者は次のように言える『肥満から医学的な問題が引き起こされる可能性があるってことは理解できました。でも、私が信頼している医者はその考えに立っていないから、あまり深刻な問題じゃ無いんでしょう』」と彼は説明する。

「ダイエットやエクササイズに関するアドバイスは、万人に通じないからしないんだ」とテネシー州ナッシュビル、バンダービルト大学医学センターの減量外科医であるRonald Clements医師は主張する。

全てを解決するたった1つの方法なんてない。減量のアドバイスは個々にあったものでないといけない。

「体重が2,3kg重いのなら、医者は『デザートを止めてエクササイズをしないさい』と言うだろう、しかし、このアドバイスは病的肥満な人に通用しない」と彼は言う。「個々の患者さんに合わせて効果的なアドバイスをしていく必要がある。」

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私は10年前太っていて体重84kg、BMI値で言えば28を越えていました。考えてみれば患者さんにダイエットやエクササイズのアドバイスをした覚えがありません。現在ダイエットをしてBMI値は21のスリムな体型になっています。自分の実践してきたダイエットで恩恵を得られる人は多いと信じダイエット専門外来を設け、今では減量に限らず健康的なライフスタイルを提案している立場になっています。ダイエット専門外来を希望される人も増え、今月10人(2月)になりました。先日、「超10」の紹介でいらっしゃった患者さんもいます。少しでも皆さんの健康生活の助けになればと思っています。ではまた。
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