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2014.12.11 Thursday | category:-
超10医療 〜田中眞治医師の寄稿〜
2011.12.27 Tuesday | category:超10医療
現地東北の各県では県民、市民の意見も集めながら今後10年間の震災復興計画が策定されています。宮城県の復興計画の骨子は高台にエコタウンを建設し、平地部を底上げし、産業基盤を作り、職住を分離したまち作りを目指すことです。被災者の方には仮設住宅で寒い冬を何回か過ごした後に高台のエコタウンに移住するまでなんとしても生き延びて欲しいと願わずにはいられません。
エコタウンのイメージとして太陽光、風力、小水力、地熱エネルギー等の利用や電気自動車などが描かれていますがまだその計画の具体的な面については書かれていません。また地域を包括する保健、医療、福祉の再構築という項目でもその具体的なイメージが記載されていません。
5月11日のこのコラムに私の個人意見として以下のイメージでの復興を描きました。もう一度記載して見直してみたいと思います。
1)環境に優しい(CO2を削減できる)地産木材を使用した家を造る。
2)サービス付き高齢者住宅の建設(医療や介護サービスが24時間)
3)住宅ローン支払い困難者の支援
4)持ち家からの住み替えの支援
5)共同墓地と震災、津波被害を後世に残すためのモニュメント
6)仮設住宅は仮設でなく共同住宅群として建設し単身高齢者が最後まで生活できる住宅建設を
共同住宅群にはプライバシーの保てる個室と共有空間(庭、作業所、趣味、娯楽スペースなど)の併設を
7)医療や介護サービスを24時間365日受けることのできる共同住宅
8)自家用車に頼らなくても自宅とまち、そして墓地などをバリアーフリーに移動できる交通手段(ノンステップバス、路面電車、モノレール)
9)まちを建設する場所は専門家の調査も参考にして災害に強い場所に
10)エネルギーは太陽光、風力、水力、潮汐などの自然エネルギーを中心に設計し、エコタウンの実現を
11)このようなまちを作るために日本中から労働者が東日本に集まり、自然環境を保護増強(植林、農業の再建など)しながら地産地消の産業を興す
12)エネルギーも労働力も、経済も地域で循環するように設計し、大きな財
源を投入し大建築物を構築することは必要最小限にとどめる。
以上を振り返ると私の思いがかなり実現しそうな点とこれからもっと提案し発言していかなければならない課題とがあるようです。
政府は遅ればせながら2013年2月に震災復興庁をおき、19兆円の予算を今後投入する計画です。こどもや働くもの、高齢者が安心して住み続けられるまちづくりがこれから始まります。多いに期待しながら私たちに出来ることを見つけ応援して行きたいと思います。
超10医療 〜田井祐爾医師の寄稿〜
2011.12.11 Sunday | category:超10医療
<減量じゃない、体力をつければ死亡率は下がる>
ダイエット希望で私のところに受診される患者さんがいますが、彼らの目的は「減量」である。体重を減らしたいと思っている人は多く、運動をしないで痩せたいと切望している。「減量」はそのまま「健康」に繋がらないことを強調するけど、一般クリニックという性格上、運動療法に力を入れられない。更に報告をみれば運動のみで減量も期待できない。減量を目的にすれば、単独で効果のある食事療法が中心になってしまう。しかし、体重が減っても決して健康になっているとは言えないため私自身は複雑な思いだ。
今日は雑誌Circulationの2011年12月6日の記事、「Long-Term Effects of Changes in Cardiorespiratory Fitness and Body Mass Index on All-Cause and Cardiovascular Disease Mortality in Men/心肺機能レベルとBMI値の長期的な変化が男性の全死亡と心血管疾患死亡へ与える影響」を紹介しよう。
この研究は<u>疫学調査なので、因果関係ではなく関連性が示されているとうことを最初に強調しておくが、心肺トレーニングレベルとBMI値の長期的な変化が、全死亡リスクと心血管疾患死亡リスクに影響があるかどうか調べた報告だ。
Aerobics Center Longitudinal Study(エアロビセンター縦断試験)に登録している14,345名(平均年齢44歳)、少なくとも医学的な評価を2回している男性のデータを解析している。フィットネスレベルは、最大負荷のトレッドミルテストから評価してメッツ(METs)(*注1)で算出。BMI値(*注2)は当然、体重と身長から計算したものだ。フィットネスレベルとBMI値の変化は、試験開始時と少なくとも6年以上経過した値から評価して、「低下」、「不変』、「増加」に区分した。全体の追跡期間は11.4年にわたっていて、この間の全死亡は914名、心血管疾患による死亡は300名だった。全死亡と心血管疾患死亡リスクは、フィットネスレベルが「低下」したグループに比べて、「不変」グループでそれぞれ30%と27%低下、「増加」グループで39%と42%低下していた。当然、BMI値を含むいくつかの危険因子で補正されている結果なので、体重が増えていても減っていてもリスク低下を認めたことになる、更に計算すると、1メッツ改善すれば、全死亡リスクと心血管疾患死亡リスクはそれぞれ15%と19%低下することになる。
これとは対照的に、BMI値の変化は、フィットネスレベルで補正をすると全死亡リスクと心血管疾患死亡リスクに影響を与えなかった。
著者であるサウスカロライナ大学のDuck-chul Lee医師も述べているが、「今は、人々の関心が減量に向いているけど、フィットネスレベルを上げることが、早死にを減らすという意味で減量以上に重要なことに思える。フィットネスレベルの維持もしくは向上させる対策に関心を向ける必要がある。」
日本でも過度のダイエット志向が見られ、肥満よりも痩せている方が健康にいいと思っている人が多い。ちょうど朝日新聞(12月9日)に今年度の学校保健統計調査の結果が載っていた。5〜17歳の全年齢で女子の平均体重が減っていて、高2、3年生の「やせすぎ」の女子の割合は5年前の約1.5倍になっている。全年齢で女子の平均体重が減少したのは1900年度の調査開始以来始めてで、男子でもほとんどの年齢で減っている。しかし、男女とも身長に目立った変化はなかったという。肥満傾向の女子は5年前から減少傾向というのは喜ばしいことかもしれないが、今日紹介した報告から考えると、体重の変化にあまり囚われず、フィットネスレベルを向上させることに目を向ける必要があるだろう。皆さん、身体を動かして運動をしましょう。
(*注1):厚生労働省ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康医療 > 健康 > 運動施策の推進 > <a href="http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf">健康づくりのための運動指針2006 PDF</a>
(*注2):BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)