超10blog香川県では、「超10(長寿)運動」=「健康で元気に長生きしよう運動」を、県民が力を合わせて実施します!

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2014.12.11 Thursday | category:-

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 都道府県別の在宅死亡率を見てみます。2005年の厚生労働省人口動態統計によると全国平均は15.1% 最低は北海道の9.6% 最高値は長野21.0%となっています。北海道のように在宅死亡率が低い県としては福岡、高知が続きます。

長野に続いては和歌山、奈良、鳥取が続きます。

 在宅で最後を迎えることができるには様々な要因が考えられますが、地域差もあるのです。北海道ではとなりの家まで何十キロもあり、患者さんからしても医療関係者からしても家で最後を迎えることがなかなか大変なことは想像することが容易です。しかも、冬には雪に閉ざされてしまうのですから。

 ところが雪国であるはずの山形、新潟は在宅死亡率が全国平均より高いのでどのように理解したらいいのか不明です。

 高知で病院に勤務している友人から聞いた話ですが、高知では「死ぬ時くらい病院で死なしてあげることが親孝行である」という県民性があるそうです。これなら高知の在宅死亡率が低いのには納得がいきます。

 さて長野県は21%(5人に1人)が在宅で亡くなっていて全国1位である理由はどこにあるのでしょうか。

 長野県は高齢者の就業率が高く、健康寿命が長いということを以前このブログに書きました。つまり長野の高齢者は寝たきりになる直前まで働き、短い期間を家で過ごし、天国に行っているのです。「ぴんぴんころり」という言葉に多くの高齢者が憧れていますが私たちの目指す高齢者像が長野にはあるのです。

 では何故長野の高齢者の健康寿命が長く在宅で亡くなることができるのでしょうか?

 長野は空気や水はおいしいだけでなく昔から公民館運動が盛んで年をとっても高齢者が仕事だけでなく地域の様々な活動に参加しているそうです。地域コミュニティーの存在が高齢者を元気にして、たとえ一人くらしとなっても住み慣れた家で(もしかしたら地域のひとびとに見守られて)天国にいっているのではないでしょうか。

 一度長野の在宅医療の現場を調査してその実際をいつか報告できたらと思います。

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死亡の場所

死亡数

割合%

病院

7930

74.5

診療所

 625

5.9

介護老人保健施設

 203

1.9

老人ホーム

 475

4.5

自宅

1161

10.9

総数

10639

100

 がんや脳卒中などで終末期を迎えたとき本人や家族が望めば在宅で医療や介護を受けながら人生の最後を過ごすことができます。香川県では表1のように平成21年度に74.5%のひとが病院で亡くなり、残りの25.5%が自宅、診療所、老人ホームなどで亡くなっています。

 自宅だけでなく有料老人ホーム、グループホーム、高齢者住宅など多様な住まいを含めて「在宅」と現在呼ぶようになっています。

 在宅で訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、訪問介護などの医療サービスと介護サービスを受けながら病院に入院している状態と質的にも変わらない、むしろ質の高い生活を送ることができるように望む患者さんがこれから増えることが予想されています。

 昔から現在に至るまで「家族に囲まれて畳の上で大往生したい」「できるだけ家族に迷惑をかけずに寝たきりにならないでぽっくりと天国に行きたい」と多くの人は願ってきました。これからの超高齢化社会には、一人暮らしの高齢者や老老世帯が増えるために、息子や娘、嫁等の家族介護によって終末期を過ごすよりは在宅で医療や介護サービスを受けながら終末期を過ごす高齢者が増えてきます。

*表1 香川県民の死亡場所  平成21年度



総数

10639

循環器系の疾患

3115

29.3

 脳血管(再掲)

(1025)

 (9.6)

悪性新生物

2852

26.8

呼吸器系の疾患

1964

18.5

外因死・自殺

 678

 6.4

消化器の疾患

 450

 4.2

感染症

 232

 2.2

 平成21年度の香川県の死亡総数は表2のように10639人で、循環器系疾患(脳血管を含む)、悪性腫瘍、呼吸器疾患などの順となっています。

 これらの病気のうちで特にがんの末期で積極的な治療を行わない場合、脳卒中や認知症等で寝たきりとなった場合等が在宅医療の対象となります。

 在宅医療を受けたいと望んだ場合にはまずかかりつけの医師を見つけ、その医師の定期的な訪問診療を受けることから始めます。つぎに医師の指示書に基づいて訪問看護や介護保険を利用して介護サービス(ケアプラン)を受けることになります。

*表2 香川県 死亡原因 平成21年度


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