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2014.12.11 Thursday | category:-

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コーヒーで認知症の予防になるかも

MCI(軽度認知障害)を知っていますか?アルツハイマー病に移行する前段階で物忘れの症状が目立ってきているけど日常生活に支障はきたしていない状態。しかし、アルツハイマー病に移行する危険性はあり、加齢による物忘れと明らか異なり病的な状態だ。アルツハイマー病に代表される認知症になってしまえば自立した生活は続けられないし、身近で認知症の患者さんを看たことがあれば、将来認知症にだけはなりたくないと強く感じていることでしょう。

認知症の発症予防を調べれば、どれもが同じようなことを言っている。野菜や果物の多い食習慣、適切な睡眠、運動習慣、禁煙、生活習慣病の予防と似ている。これで不安は解消されないだろうね。

そんな折り、1つの疫学調査が目に留まった。私はコーヒー中毒でコーヒーを毎日10杯近く飲んでいたという話を以前した<http://cho10.jugem.jp/?eid=388>と思う(注:今は6杯ぐらいに抑えているんだけどね)。そんなコーヒー好きには堪らない報告だった。今回、Medscapeの記事を詳しく紹介する。

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毎日数杯のコーヒーを飲むことでMCI患者さんは認知症の移行を予防ができるかもしれない。

血中カフェイン値が1200ng/mL以上のMCI患者さんは、2年から4年の経過観察期間中、認知症への移行が全く無かったことが研究で示されている。

認知症に移行しなかった患者さんの血中サイトカイン(細胞から分泌される情報伝達物質)のパターンは、カフェイン入りのコーヒーを与えて認知症への移行を予防したアルツハイマー病モデルのトランスジェニック(遺伝子改変)マウスの血中サイトカインのパターンと似たものだった。この認知症の発症予防効果は、コーヒーに含有しているカフェインによるもので他の食材に含有したカフェインによるものではないだろう。フロリダ州、ピッツバーグ、ベイ・プリンス退役軍人病院に所属する主要著者のGary W. Aredash博士は説明してくれた。

ある種のサイトカインのパターンによって、MCIから認知症へあっという間に移行させるためのシグナルになる可能性があるとArendash医師は述べている。

雑誌Journal of Alzheimer's Diseaseの6月号に掲載された報告の内容だ。

カフェイン値が低ければ

この新しい研究報告は2つのコホート試験が含まれる症例比較試験で、フロリダ・アルツハイマー病研究センターに登録されている65歳以上の124名が対象になっている。登録者は研究開始時に一連の神経学的評価、認知テストを受けていて、正常、MCI、そして認知症に分類されていた。それと同時に調査開始時における空腹時の血液サンプルも使用できた。

2年から4年の追跡期間中、年次的に認知機能は再評価され、5つのグループに分けられた:(1) 最初から正常でそのまま正常、(2) 最初は正常だったがMCIへ移行、(3) 最初にMCIだったけどそのままMCI、(4) 最初にMCIで認知症へ移行、(5) 最初っから認知症でそのまま。

調査開始時の血中カフェイン値を解析をしたところ、正常者と比較すれば、MCI患者は明らかに低値を示していた(P < .03)。認知症患者の血中カフェイン値も正常者と比較すれば低値ではあったが、統計的な有意差はみられなかった(P < .07)。

最初に正常でMCIに移行した患者は、変化しなかった正常者と比較して血中カフェイン値は26%低下していた。しかし、この結果にも統計的な有意差はみられなかった。というのも、このカテゴリーに分類された患者間での血中カフェイン値にかなり大きなバラツキがあったからだ。

それに反して、MCIから認知症に移行した患者11名は、MCIのままだった患者に比べて血中カフェイン値は51%低下していた(P < .02)。

MCIから認知症に移行した患者で、血中カフェイン値が1200ng/mL以上の患者は誰もいなかった。MCIのまま安定している患者の半分は高値を示していた。調査開始時に血中カフェイン値が1200ng/mL以上だったMCI患者は、2年から4年の追跡期間中、誰も認知症へ移行しなかったことになる。

マイアミ(81名)とテンパ(43名)のMCI患者を対象にしたコホート試験でも血中カフェイン値と認知症移行リスクには同様の関連性が示されている。

血中カフェイン値1200ng/mLというのが重要な閾値だとArendash医師は考えている。このクリティカルなレベルに達するためのコーヒー量は、5杯、もしくは500mgのカフェイン摂取を目標にすることで、1日3杯から5杯のコーヒーを飲む必要がある。アルツハイマー病のモデルマウスを使った以前の研究報告によると、コーヒーを1カップから2カップ、もしくはカフェイン100mgから200mg(典型的なアメリカ人の1日摂取量)を摂取しても認知症のリスク回避にはならなかったと彼は説明してくれた。しかし、コーヒー5杯を1度に摂るべきか日中に振り分けて飲べきか分かっていない。

更に重要なことを覚えておいてもらいたい。MCIのままだった患者さんの半分は血中カフェイン値が1200ng/mL以下だったにも関わらず認知症へ移行していない。明らかに他のファクターが重要な役割を担っていることになる。このファクターは、認知能のレベルや身体活動レベルに関わることで、高血圧症の存在、抗酸化物質の摂取、特に果物や野菜などの摂取があるとArendash医師は考えている。

更にこの研究から3つのサイトカイン(細胞が細胞外に分泌する伝達物質)が明らかになった - 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、インターロイキン10、そしてインターロイキン6 - これらのサイトカインは、MCIのままだった患者や認知症の患者と比較して、アルツハイマー病に移行したMCI患者で明らかに低値だった。他に8つのサイトカインも調べられたが、この2つのMCI患者グループ間で差はみられなかった。

「最初に血液サンプルが取られていたけど、アルツハイマー病に移行したMCI患者では、これらのサイトカインが全て低値を示していたことになる」とArendash医師は述べる。「これで診断できるかもしれない;アルツハイマー病への重要な進展マーカーになる可能性がある。」

人間の脳で確認できている異常タンパク質、アミロイドβも形成するアルツハイマー病のモデルマウスの研究で、カフェイン入りのコーヒーを飲ませることで認知機能の悪化を予防することもできた。

この研究で示されたサイトカインのパターンとアルツハイマー病モデルのマウスのパターンは類似していた。「こういう理由から、全てのMCI患者に当てはまらないにしても、習慣的にコーヒーを飲むことで認知症への移行を止められると我々は考えている。」

マウスを使った研究から、カフェインの疾患修飾メカニズムを解明することができる。カフェインは単独で特定のシグナル伝達メカニズムを介して、アミロイドβ生成に必要な酵素のレベルを抑制することが分かった。この研究から、コーヒーに含まれている何かによって、血液中の3つのサイトカイン、G-CSF、インターロイキン10、インターロイキン6のレベルを上昇させられた。特にG-CSFは、アルツハイマー病モデルのマウスでのシナプス新生や神経新生によって認知レベル改善作用があると言われている。

カフェインに限らず、コーヒーには多くの抗酸化物質や抗炎症物質が含まれていて、アルツハイマー病のリスク軽減に寄与しているだろう。

この研究は後向き研究になるため、因果関係を示すために、コーヒー摂取、他のカフェイン含有飲料、デカフェ飲料を摂取して、経年的にどう変化するかという臨床研究をすることで確認していかなければならないとArendash医師はいう。コーヒーを飲む習慣のない中国人を対象にすれば理想的ではないかと彼が考えている。
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こういう内容の報告だったけど、明らかに今までのコーヒーに関する疫学調査と違う。コーヒーの飲む量を質問票で調べているだけの調査報告ではなく、血中カフェイン値の実測値で比較しているところが新しいし、因果関係を動物実験のデータを使ってサポートしているから説得力はある。

しかし、当然のように問題点もその裏返しだ。例え血液サンプルを使っていても後向き研究から因果関係は立証されない。マウスの実験で人間の現象を推測できてもやはり推測でしかない。マウスでしか見られない現象かもしれない。やはり著者も述べているようのにコーヒーを使った前向き研究が必要ですね。

それでもコーヒー好きには堪らない報告でした。毎日美味しい煎り立てのコーヒーを飲んで頭をシャキッとさせて暑い夏を乗り切りましょう。
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